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スイス国鉄Re460形電気機関車(スイスこくてつRe460がたでんきかんしゃ)は、スイスのスイス連邦鉄道(SBB: Schweizerische Bundesbahnen 、スイス国鉄)の本線系統で使用される電気機関車である。 == 概要 == スイス国鉄が推進する高速化、接続の改善、車両の近代化などを柱とする鉄道網改良計画である「バーン2000計画」の要となる200km/h列車の牽引が可能な電気機関車として高速旅客列車用および貨物列車用に119両(機番460 000-118)が製造されたもので、ピニンファリーナによるデザイン、VVVFインバータ制御による最大300kNの牽引力と230km/hの最高速度、自己操舵台車により半径300mの曲線を104km/hで走行できる高い曲線走行性能を特徴とする強力機であり、通称「Lok2000」と呼ばれている。まずインターシティなどの高速列車用として1987年と1989年に1、2次車として12両ずつが、ついで貨物列車用として1990年に3次車75両が、その後追加として4次車20両が発注され、1990年11月12日には初号機がロールアウトしている。なお、これらの機体は計画時にはスイス国鉄方式の形式名であるRe4/4VI形10701-号機となる予定であったが、現車は新しいUIC方式の形式名であるRe460形000-号機として落成している。製造は車体、機械部分、台車をSLM〔Schweizerische Lokomotiv- und Maschinenfablik, Winterthur〕、電機部分、主電動機をABB〔ABB Verkehrssysteme, Zürich〕が担当したが、Re450形と並行して生産されていたため、SLMの製造能力の関係で3次車のうち30両〔034-044、068-072、090のうちの偶数機番、047-065、075-087、093-097のうちの奇数機番の機体〕は車体をドイツのクラウス=マッファイで製造している。なお、本機をベースに2電源機のRe462形や6軸機が計画されたが、本機の価格が1両約370万ユーロと高価であることと、TRAXXシリーズやユーロスプリンターシリーズなどの多国間走行が可能な国際共通の汎用機の登場によりいずれも実現していない。 なお、開発時の性能要件は以下の通り *IC2000系客車を牽引してプッシュプル式の高速旅客列車として運行する *設計最高速度230km/hとする *27パーミルの勾配区間で650tを牽引して旅客列車では80km/h、貨物列車では75km/hで走行可能であり、電気ブレーキは回生ブレーキとする *4重連までの重連総括制御が可能 *将来的に多電源機などへの展開を可能とする設計とする 各ロットの機番、SLM製番、製造年は以下の通り *Re460 000-011 - 5403-5414 - 1992年 *Re460 012-023 - 5473-5484 - 1992-93年 *Re460 024-098 - 5501-5575 - 1993-94年 *Re460 099-118 - 5666-5685 - 1994-96年 また、各機体の機番と機体名は以下の通り 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スイス国鉄Re460形電気機関車」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 SBB-CFF-FFS Re 460 」があります。 スポンサード リンク
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